雪や路面凍結の時期にはスタッドレスタイヤ、というのはドライバーにとって常識ですよね。

でも、具体的にはどんな構造の違いがあるのでしょうか？

今回は冬用タイヤの特徴と構造を少しご紹介します！

1.スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤは雪道や凍った路面で滑りにくい性能を持ったタイヤのことです。

他にもスパイクタイヤやスノータイヤなど、様々な冬タイヤが存在しますが、スタッドレスはもっとも一般的で幅広く使える冬タイヤです。

ちなみに名前の由来は「スタッド」（鋲・金属製のスパイク）が「レス」（付いていない）の冬タイヤという意味で、従来のスパイクタイヤと区別するために「スタッドレス」という名前がついています。

2.スタッドレスタイヤの特徴と構造

ノーマルタイヤと比べ、スタッドレスタイヤの溝は深く、これにより雪をしっかり捉え、雪柱という形での駆動力を得ています。

この力を「雪柱せん断力」と称します。深い溝は雪道でのグリップを強化するものの、氷の上ではグリップがあまり効きません。そこで各メーカーは独自のトレッドデザインで氷上性能を高めています。

3.スタッドレスとスパイクタイヤの違い

スパイクタイヤは、トレッド面に金属のスパイクを打ち込むことで氷上でのグリップ力を増加させています。

いっぽう、スタッドレスタイヤは金属のスパイクを使用しないため、道路へのダメージや騒音の問題が少なくなっています。スパイクタイヤによってアスファルトが削られ、粉塵をまき散らすという問題が大きくなったため、今ではスタッドレスタイヤが一般的となりました。

4.スタッドレスタイヤの注意点

スタッドレスタイヤは冬の条件に特化するため柔らかいゴムを使用しています。そのため暖かい時期に使用すると、ゴムの摩耗が早まってしまいます。

また、冬用とはいえ、氷上でのグリップ力は普通の路面より低下するので、高速走行時などは特に注意が必要です。

■まとめ

スタッドレスタイヤは冬の道路を安全に運転するために欠かせないタイヤです。

どんな構造によってその性能が発揮されているのかを知って、これからの安全運転に活かしたいですね。